たまにはハンマーを覗いてみるはいかがですか?

皆さんは、ピアノの蓋を開けてハンマーを観察されたことはおありでしょうか?

ピアノの弦を叩き音を出すためのハンマーヘッドは、羊毛を圧縮して作られています。このハンマーヘッド、ピアノの音色を決定付けるとても大切な部分です。しかし、硬いミュージックワイヤーを何回も何回も叩いているうちにハンマーヘッドは摩耗していってしまいます。それで定期的なメンテナンスが必要となるのです。

しかし、残念ながら定期的な調律を行っているピアノでもこの部分が見過ごされているものが多々あります。皆さんのピアノのハンマーは大丈夫でしょうか?

アップライトは上部の蓋を開けて上から覗き込んでみると(グランドピアノは少し見にくいですが、譜面台を外して覗き込んでみると)ハンマーヘッドを見ることができると思います。

深い溝が付いたハンマー

上記のようにしっかりとした溝が出来ていると、少し大変です💦。音はまともに出ておらず、こもったような感じに聞こえると思います。そういう時はハンマーヘッドを特殊なヤスリで削り、形をオーバル形に整えてあげます。

きちんと削り直し溝が無くなりました。ただ、隣のハンマーヘッドと比べるとだいぶ小さくなってしまいましたね。溝が深くなってしまっているとその分削らなければならないため致し方ありません。

ハンマーヘッドは消耗品です。早めのメンテナンスはハンマーヘッドの寿命を伸ばしてくれますし、なによりいい音色を楽しむことが出来ます。

先日、ハンマーヘッドの削り直しをさせていただいたピアノを納品し調整してまいりました。たまたまお家におられた小学生の息子さんが作業終了後に弾いてくださり、嬉しそうにしておられる様子を見てこちらも嬉しくなりました。

是非1度、ご自宅のピアノを覗き込んでいただければと思います。ハンマーヘッドの状態はいかがでしょうか?

コロナ禍の最中ですので、どうぞお身体にはお気をつけてお過ごしください。